(no subject)

まだ日が浸かり始める前の淡い青い海はきれいで、人はみんな塩のついた水着を着替えに帰ってしまう。夕日を見にきたカップルは、海なんか見ようととしないの。

屋根よりたかい

近所の団地はこどもの日に鯉のぼりを出すんだけど、棟から棟にヒモを伝わせてみんなの分の鯉のぼりをいっぺんに泳がせてるんだ。

おしっこの夢

おしっこしたいのにできない夢を見た。
個室の壁が低くて顔が外から見える状態で、あらゆる人々がトイレに入ってきちゃって、
壁があるから下の方は見えないし、おしっこしようと思えばできたんだけど恥ずかしくて、
でも誰にも言えない夢。

歩く話

なっちゃんがてこてこ歩いていくと向こうからうさぎがやってきました「うさぎさんこんにちわ」「なつみちゃんさようなら」
なっちゃんがてこてこ歩いていくと向こうからへびがやってきました「へびさんこんにちわ」「なつみちゃんさようなら」
なっちゃんがてこてこ歩いていくと向こうからサラリーマンがやってきました「お父さんこんにちわ」「なつみちゃんさようなら」
なっちゃんがてこてこ歩いていくと向こうからあさちゃんがやってきました「あさみちゃんこんにちわ」「なつみちゃんさようなら」
なっちゃんがてこてこ歩いていくと向こうからママがDSをやりながらやってきました「ママこんにちわ」「なつみちゃんさようなら」
なっちゃんがてこてこ歩いていくと向こうから白と黒の猫がやってきました「メリーちゃんこんにちわ」「なつみちゃんこんにちわ」なっちゃんは猫と一緒にまたてこてこ歩いていきました

死なない

起きたらメリーがいた。
死ぬほど嬉しくてずっと泣いてた。
少ししっぽが短くなって、のろまになってたけど、いつものメリーだった。
死んだのは違う猫だったんだなって思った。
だって死ぬときのあの弱々しい感じ、メリーにはありえない。
でもまたどっかにいってしまいそうで怖かったからずっと一緒にいた。
なでたらゴロゴロいっていて、反抗することはなかった。
ファックスがきて、ほんのちょっとだけ目を話したら、目が覚めた。
メリーはいないみたい